M2 MacBook Air

買うべきはどれ?新型M2 MacBook Air, Pro とM1 MacBook Air比較

2022年6月6日にカリフォルニア州クーパティーノで開催されたApple社のWWDC(Worldwide Developers Conference)の基調講演で、噂されていたM2チップを搭載したMacBookの新ラインアップを発表しました。その大きなニュースは、前モデルよりもさらに優れたパフォーマンスを約束する新しいM2チップを搭載したことでした。では、M2チップを搭載したMacBookシリーズは、旧モデルのM1チップ搭載モデルと比較してどうなのでしょうか?そして購入を考えているあなたにとってどのモデルが最適かこの記事で比較説明していきます。

(Image Credit:Apple)

スペックや新機能の紹介する記事は他の方がすると思うので、この記事では買い替えを考えている方が比較する際に参考になる情報をまとめましたのでご利用ください。

この記事の情報はApple公式サイトの情報、英語圏のテクノロジー系YouTuberのレビュー動画から情報を収集してまとめています。

比較対象

  • 新型2022 M2 MacBook Air
  • 新型2022 M2 13 インチ macbook pro
  • 現行(旧型)2020 M1 MacBook Air

この3モデルを比較してあなたの購入決断のポイントになればと思います。

最初にざっくりどのモデルがどんな人に向くか?

M2 搭載 MacBook Air が向いている人

  • できるだけリーズナブルに最新機種を使いたい人
  • グラフィック処理やビデオ制作はあまりしない人
  • 携帯性とバッテリー 駆動時間が重要な人
  • Zoomミーティングなどを頻繁にやる人
  • バッテリー充電を気にせずコンピューターを使いたい人
  • 出来るだけ大きな画面が欲しい人

M2 搭載 13 インチ macbook proが向いている人

  • グラフィック処理やビデオ編集のメインデバイスとして考えている人
  • 音楽、動画を良い音で楽しみたい人
  • バッテリー 駆動時間の長さが重要な人
  • 携帯性よりパワーを優先したい人
  • タッチバーが好きな人

M1 搭載 MacBook Airが向いている人

  • 出来るだけ安価で、でも使えるMacが欲しい人
  • 携帯性に優れたマックが欲しい人
  • グラフィック処理やビデオ制作はあまりしない人

となります。

M2チップとM1チップ何が違う?

(Image Credit:Apple)

スペック的な違いは

M2 は M1チップと同モデルで比較するとCPUの処理速度が17%高速化、GPUの処理速度が35%高速化されたと発表されています。

またユニファイ ド メモリの最大搭載数がM1 は16GBなのに対し、M2 は24GBまで搭載可能になりました。

電力効率がM2の方が高く、同じ処理を省電力でできるため搭載ラップトップの稼働時間が長くなる。

M2チップは M1 Pro や M1 Ultraより早い?

いえ。処理速度はM1 Pro や M1 Ultraの方が処理速度は早いです。現在のM2搭載モデルは8コアCPUですが、ハイパフォーマンスを誇る14インチMacBook Proや16インチMacBook Proに搭載されているM1 ProやM1 Ultraは10コアCPUを選択できるのでより高い計算速度を実現することができます。

M2はそれらのチップよりも処理速度は劣るが、消費者電力パフォーマンスを上げており、M1よりも早いという位置づけです。チップごとの性能一概には言えませんが、ざっくり言えば、

M1 → M2 → M1 Pro → M1 Ultra 早い

と言った具合です。

ここからは各マシンを比較していきましょう。

まず今回新発表された

M2 MacBook AirとM2 搭載 13 インチ Macbook Proの違い

ざっくり言うと

M2チップの性能をできるだけ使いたいなら 13 インチ Macbook Pro モデルを購入しましょう。

13インチMacBook Proはファンが付いているので、チップに負荷がかかった際に冷却ができるので、性能を最大限に引き出すことができます。エフェクトをかけたりCPUに負荷が多い処理をする予定ならMacBook Proを選ぶのが良いでしょう。

また13 インチ Macbook Proはバッテリーが大きいので、MacBook Airよりも約2時間長く稼働することができると発表されています。

それ以外の機能は Mac Book Airの方が新しいため、

動画出力速度やエフェクトの処理速度を気にしないのであれば、M2 Macbook Airの方が満足感が得られると思います。

Mac Book Airはファンが付いていないので、チップが熱くなってくると処理能力を下げて温度調整を行うため、チップの性能を最大限に使うという意味ではポテンシャルは引き出せない可能性が高いです。

なので、

負荷が高い処理を行わない限り M2 Mac Book Airに軍配が上がります。

両方ともM2 プロセッサーが搭載されているのは同じで体感速度もほぼ同じということになります。

Macbook Air M2は新型デザインで、モニターの外枠も小さくなり、カメラだけが突き出るノッチデザインになっています。またWebCamも1080pが搭載されているのでオンラインミーティングの動画の質を気にされるのでしたらこちらが良いでしょう。(回線速度によってはほぼ画質差を体験できない場合もあります)

タッチバーが好きな人はM2 13 インチ Macbook Pro

M2 13 インチ Macbook Pro は旧型デザインのタッチバーを搭載しており、もしタッチバーが好きな人はおそらくこれが最終世代になりますので、購入されたら良いと思います。

私の予想では、今回発表された M2 13 インチ Macbook Proは新しいデザインへのアップデートされると思います(多分1年以内)

M2 MacBook AirとM1 MacBook Airの違い

デザイン:

M2 MacBook Airは新デザイン。 M1 MacBook Pro 14インチモデルから始まった新しいデザインコンセプトを採用したこのモデルは画面の外枠が小さくなり、カメラ搭載部分だけが飛び出しているiPhone同様のノッチデザインが採用されています。

それ以外にも伝統的にMacBook Airシリーズは手前が薄く傾斜がついたデザインで、自然と腕のキーボード設置角度が斜面になるようになっています下が、新デザインではMacBook Proに近い平面デザインになりました。

画面サイズ:

本体フレームの大きさ自体は変わりませんが枠が薄くなりノッチデザインになったことでディスプレイが大きくなり、表示領域が13.3 インチから13.6インチに大きくなりました。

画面明るさ:

画面の明るさ最大値がM1モデルの400 nitsから500 nits(M2モデル)になり25%上昇。体感では25%明るくなったことはあまり感じられないようです。(動画観覧時に最も影響あり)

色:

M1 MacBook Airは Space Gray, Silver, Goldの3色に対し新型M2 MacBook AirはMidnight, Starlight, Silver, Space Grayの4色展開です。

サウンド:

スピーカー:

M2モデルではDolby Atmosのスピーカーが採用され、以前よりダイナミックなサウンドを楽しむことができます。またスピーカー取り付け位置もサイドからキーボード奥のディスプレー付近に移動されました。(M1 Macbook Airより良いですが、Mac Book Pro 16インチモデルに比べると音質は劣る)

ミニジャック:

M2モデルでは見た目は同じイヤホンミニジャックですが、high-impedance headphonesに対応した端子にアップグレードされています。

(Image Credit:Apple)

カメラ

機能的な大きな違いとしてM2 MacBook Airは1080pのウェブカメラが搭載されており、720p搭載のM1モデルとは画質の差があります。

Touch ID

この記事で紹介している全てモデルにはTouch IDが搭載されていますが、M1搭載モデルではTouch IDがタッチバーに一体化されているのに対し、M2搭載モデルではTouch IDボタンが大きくなり、より押し易くなりました。

コア数

M1搭載モデルもM2搭載モデルも両方コア数は8コアCPUです。

GPUはと8コアと10コアCPUから選択することができます。より高いグラフィックパフォーマンスを求めるのであれば8コアGPUよりも10コアGPUを選択した方がより快適な環境で操作が可能になります。

バリューを考えるなら今でも従来のM1 MacBook Air

2020年に発表されたこの機体は旧型になりますが、現在でも世界で最もバリューが高いラップトップと言えるでしょう。特に今回のM2 MacBookの価格が上昇したことからM1 MacBookのバリューは必ずしも下がらないということになります。

値段比較(ベースモデル比較)すると

  • M2 MacBook Airとの価格差は$200
  • M2 MacBook Pro 13 Inchとの価格差は$300

となります。包括的に考えると、13 インチ Macbook Proを買う代わりに 従来のM1 MacBook Airにして、差額をiPadやMacMini(恐らく近日発表される)に購入に回すこともできます。

費用価値として考えると、M1 MacBook Airの価値が著しく高く。現在のSilicon Macモデルは上のモデルになればなるほど金額に対して満足感を得られにくい状況になっているという声もあります(無論用途による)。(多くのレビューでは16 Inch MacBook ProのM1 Ultraモデルを購入してもベースモデルとの際を体感しにくいので、後悔する人も出ています。)

Apple MacBook Comparison

購入時の注意点

M2 13 インチ Macbook Pro は M1モデルとチップ以外中身ほぼ何も変わっていないことを覚えておきましょう。

もちろんアップルマジックによって新製品の魅力が引き出されているので、どうせなら新しいものを買いたいと衝動にかられるかもしれませんが、M1 MacBook Air と M2 13 インチ Macbook Proでは30%価格が違うため。その差を体感できるかはわかりません。

一般的な用途で使用される場合(ネット観覧や、メール、動画観覧)、M1 MacBook Airでまったく問題がないと思います。お金に余裕があり、どうせなら新機種が欲しい方はM1 MacBook Airを選択されたら良いと思います。

色で選ぶ:

M2 MacBook Airは4色のラインアップで展開しています。特に新色のミッドナイトの色は角度により青く、暗いところでは黒に見え、昔の黒いMacBookを彷彿とさせるモデルのようです。

逆にGoldは無くなったので、Goldが欲しい人はM1 MacBook Airをお勧めします。

スペック選択の注意:

従来のIntel ベースのモデルとは違い、Apple SiliconのMシリーズMacになって以来、GPUのコア数、ユニファイ ド メモリ、SSD(ハードドライブ)の容量は購入時に決定され、一切のアップグレードはできませんので、必ず必要なスペックを最初に購入してください。

電源アダプター種類:

M2 MacBook Airの購入時に充電アダプターの選択肢は3つあります。

①電源アダプターは標準は30Wのコンパクトアダプターがついてきます。

②Dual Compact Adaptor(USB-Cの差し込み口が2つあり、2デバイスを一度に充電できる)が欲しい場合は追加料金$20がかかります。

③高速充電(30分でバッテリーの50%を充電)する機能を使いたい場合も追加料金$20がかかります。

もしCPU を10 コアCPUを選択すると、2または3は無料になります。13 インチ Macbook Pro モデルでは③が標準装備になります。

以上MKTunitedでは現在発表されている情報と英語圏のYouTuber レビューの情報をまとめました。

あなたの購入モデル選択の参考になれば幸いです。