コンテンツ販売とは?デジタルコンテンツの種類、初心者向けガイド、コンテンツを売るには?

デジタルコンテンツは大きなビジネスです。最近の調査によると、デジタルコンテンツに対する世界の支出は2021年までに3350億ドルに達すると言われています。これはすごい金額です。
では、コンテンツ販売とは何か、どのように関わればいいのでしょうか?この記事では、コンテンツ販売とは何か、そして販売用のデジタルコンテンツの種類を説明します。また、この業界に初めて足を踏み入れる方のために、始め方のコツや、競争の激しい市場でコンテンツを販売するためのおすすめの方法についてもご紹介します。
デジタルコンテンツとは?
デジタルコンテンツとは、デジタル形式で存在するあらゆるタイプのコンテンツのことです。ブログ記事からビデオ、電子書籍に至るまで、あらゆるものが含まれます。基本的に、オンラインで消費できるものであれば、デジタルコンテンツとしてカウントされます。
なぜデジタルコンテンツが人気なのか?
デジタルコンテンツが人気なのには、いくつかの理由があります。 第一に、簡単に消費できることです。デジタル・コンテンツは、インターネットに接続できる場所であれば、どこでも読んだり、見たり、聞いたりすることができる。第二に、デジタル・コンテンツは、書籍や雑誌のような従来型のコンテンツよりも手頃な価格で入手できることが多い。最後に、デジタル・コンテンツは共有しやすいということです。数回クリックするだけで、記事やビデオへのリンクを友人と共有することができます。
コンテンツ 販売 と は?
コンテンツ販売とは、デジタルコンテンツを作成し、販売するビジネスです。これには、記事や電子書籍からビデオコースやソフトウェアまで、あらゆるものが含まれます。重要なのは、コンテンツがデジタルであること、つまり、電子的に配信できることです。そのため、コンテンツ販売は「デジタル商品販売」とも呼ばれることがあります。コンテンツを販売すること自体は昔から行わられてきました。
本や辞書、解説書、絵画や写真など、昔はこれらコンテンツを印刷などを行い物品にして販売していました。
デジタル コンテンツ 販売とは?
「デジタル・コンテンツ販売」という言葉は比較的新しいが、デジタル・コンテンツを販売するというコンセプトはそうではありません。実は、インターネットと同じくらい古くからあるものなのです。デジタルコンテンツが販売された最初の記録は、1992年8月に「HotDog Pro」というソフトウェアがComp.NETで販売されたときに遡ります。
このソフトウェアによって、ユーザーはHTML文書の作成と編集ができるようになった。
コンテンツ販売のメリット
デジタルコンテンツの販売には数多くのメリットがあります。
デジタル製品を販売するメリットは数多くありますが、その多くはコスト削減に関係しています。コンテンツ販売はすべてネット上で行われます、また、物理的な商品ビジネスと比較していくつかの利点があります。ここでは、コンテンツ販売のメリットについて見ていきましょう。
すべての人に向けて作成されることができる。
コンテンツの販売には、誰でも作成することができる点があります。物理的な商品を販売するには、製造や物流などのインフラが必要です。しかし、コンテンツ販売ではこれらのインフラが必要なく、ネットをかえして提供されるためほとんど誰でも簡単に始めることができます。
柔軟性が高く、多様な形式で配信できる。
コンテンツ=中身という意味からわかるように重要なのはあなたの伝えることの中身であり、その媒体は様々ものがあるのがデジタルコンテンツ商品の特徴であり、メリットです。
例えば、料理が得意な人や料理が好きな人は、料理の技術や手順に関する資料を作成することができます。本格的な動画撮影に抵抗がある方は、テキストと画像から始めてもいいでしょう。副収入になるかもしれませんし、素材が成功すれば、素晴らしい収入源になるかもしれません。
その技術や手順を伝えるのも、文章、音声、動画、写真など様々媒体を使って相手に届けることができるため、文章で伝わらないなら動画で、動画が苦手なら、写真を使うなど、表現方法が複数存在します
グローバルに配信できる
インターネットに国境はないため、あなたはコンテンツを世界中、(そして宇宙にも?)に配信することができます。音楽や、アニメーションなど言語を問わず伝わるコンテンツを使えばまさにあなたは世界市場で勝負することができます。
一度作成すれば無限に販売できる
デジタルコンテンツは一度作れば、在庫や保管場所の心配をすることなく、何度でも無限に販売することができます。在庫管理、倉庫、仕入れと言った昔ながらのビジネスに必要な費用がほぼ必要ありません。
権利所得にもっとも向いている
権利所得とは例えばヒットソングのように一度作った曲が流されるたびにお金が入って来る権利のことですが、これを一般人が成し遂げることは難しいことです。デジタルコンテンツ販売はこの権利所得モデルに最も近いビジネスモデルです
コストパフォーマンスが高い
デジタルコンテンツ販売はほとんどがダウンロードで販売します。同じもの無限に売ることができます。一度作ったものを売り続けることができるので、仕入れという概念がほぼありません。もちろんコストがないわけではありませんが、一般的にお店で販売されている商品のコストが30%前後と考えるとおそらくデジタルコンテンツのコストは10%以下です。
コンテンツ販売のデメリット
デジタルコンテンツの販売には、いくつかのメリットがありますが、デメリットもあります。デジタルコンテンツ販売に携わる方は、デメリットを把握し、リスクをできる限り小さくすることが必要です。
売れないものに時間と努力を費やすことがある
これはどんなビジネスでもそうですが、あなたが良いと思って作ったものが必ずしも市場が求めているものではない場合もあるので、特にオンラインコースなどは一生懸命作っていざ販売しても誰も買わないなんてことでも多くあります。リサーチもそうですが、完成した商品をマーケティングすることも大切です。
デジタルだからこそ価値が付きにくい
世の中がいくらインターネット社会になっても、いまだに人は物に価値を置きがちで、情報や手の取れないものに価値をつけない傾向があり、同じ内容でも本や雑誌なら価値が高いという社会価値とのジレンマに直面することもあります。
無料コンテンツが競争相手
同じまたは似たようなコンテンツを無料で提供する人もおり、いかに自分の商品、コンテンツに価値をつけられるかがビジネスの分かれ目になります。
無断使用、不正コピーされる
デジタルデータは容易にコピーできるので、あなたから購入した人が複数転売することもでき、無断使用やコピーしたりとクリエイターの努力に敬意を払わない人もいます。
動画コース等は動画を専用サーバーに保存してストリーミングすることでコピーを防ぐこともできます。ワードプレスならプラグインで簡単に動画を埋め込むことができます。
コンテンツ販売の種類は?
– 文章コンテンツ(電子書籍、Ebook、PDF)
– 動画コンテンツ
– 音声コンテンツ(ポッドキャスト、Audio Book、音楽、効果音)
– ソフトウェア (Download型ソフトウェア、SaaS、アプリ)
– オンラインコース (購入型、会員制)
– 画像 (ストックフォト、イラスト、NFT)
文章コンテンツ
は、コンテンツ販売で最も一般的な種類のコンテンツです。主に文章で構成されるため、ファイルのサイズが小さいためサーバー管理等も安価で済むのが利点です。デジタルコンテンツ販売としては一番クラシックな種類で、ほとんどはファイルのダウンロード販売という形式で展開します。
電子書籍(E-Book)
Amazon等で販売されている本のデジタル版です。Amazon Kindleなどの電子書籍リーダーやスマホで読むことができる本です。通常ハードカバーよりも安価で販売されます。現在では本を印刷するのにリスクが伴うので、まず電子書籍の販売を行い、売れた場合は本を印刷するという流れも珍しくありません。
PDFデータ
電子書籍と似ていますが、PDFは一般的にもう少し簡単な商品です。E-Bookが一般的な本のように数100ページに及ぶのに対し、PDFは少ないものは1ページから数十ページ程度です。だからと言って内容が薄いわけではありませんが、PDFは書籍に比べて社会的な価値が低い傾向があります。したがって一般的には安価で販売されます。(一部を除く)
テキストテンプレート
書類、契約書、同意書等のテンプレートを販売するモデルです。特定業種の’専門家や、弁護士などは、自分が作成した、使用している文章のテンプレートを販売することで、自分の労働時間と関係なく、データを販売することができます。
文章コンテンツのメリット
テキストコンテンツは、カメラやマイク、編集作業が不要なため、他のマルチメディアコンテンツに比べて安価に作成することができます。
デメリット
高額販売には不向き
作成時のポイント
テキストコンテンツで満足を得るには、一定のページ数だけでなく、質の高い文章力が重要なポイントです。
動画コンテンツ
動画は、短時間で大量の情報を提供するのに有効です。さらに、音声や映像の欠陥は、ブロック状のテキストを読むのに比べて、ビデオを見るときに見落とされがちです。
YouTubeをはじめとする動画コンテンツは、今や多くの人が視聴しています。通勤中や余暇の時間を利用して、頻繁に動画を視聴している。この素材は、現代人にとって理想的なデータ販売スタイル言えるかもしれません。
映画・ドラマ
一般人には少しハードルは高いですが、自作動画を撮り、YouTubeではなくて有料で配信する販売方法です。ビデオオンデマンドなどがこのモデルに該当します。
解説ビデオコース
YouTubeなどでも人気なやり方解説動画を商品化したものです。特定のスキルややり方を学べる動画を販売します。
ビデオポッドキャスト
ポッドキャストを動画化したものです。基本的には一人または2人である特定のテーマについて話した内容を動画で販売するものです。
音声コンテンツ
オーディオコンテンツは、これまで主にラジオで伝えられてきましたが、現在最も成長している市場の一つです。
その背景には、音声教材発信用のプラットフォームが増えてきたことがあります。忙しいユーザーは、通勤・通学の移動中に聞くこともあるので、音声教材がライフスタイルに適しています。
配給側は、テキストよりはるかに伝わりやすいスクリプトを書いて読むだけなので、ビデオのような労力は必要ありません。
ポッドキャスト
ポッドキャストはインターネット版ラジオとも呼ばれますが、ラジオが公共電波を使うのに対し、ポッドキャストはインターネットを通じてユーザーに音声を配信します。 ポッドキャストは通常、エピソード型で、定期的に新しいエピソードがリリースされます。ビジネス、ニュース、スポーツ、エンターテイメントなど、あらゆるトピックのポッドキャストを見つけることができます。
自分のコンテンツをポッドキャストとして販売するには、コンテンツのオーディオファイルを作成し、オンラインでダウンロードまたはストリーミングできるようにする必要があります。ポッドキャストをホストするにはLibsyn、Podbean、Blubrryなどのポッドキャストホスティングサービスを利用することもできます。ポッドキャストを設定したら、ソーシャルメディアやiTunes、Stitcherなどのオンラインディレクトリでプロモーションできます。
自分のコンテンツをポッドキャストとして売り出すには、「ポッドキャストを売り出す方法」の記事をご覧ください。この記事には、以下のすべてが含まれています。
ソフトウェア
ソフトウェアとは、コンピュータが何かをするのを助けるプログラムの一種です。例えば、あなたがこのウェブサイトを見るのに使っているのは「インターネットブラウザー」と呼ばれるプログラムです。
ソフトウェアはデジタルデータの代表ともいえ、一代富を築いたビルゲイツはMicro Soft Windowsを全世界に販売したことで巨万の富を築きました。
現在ソフトウェアと呼ばれるものには大きく分けて3種類あります。
ダウンロード型ソフトウェア
インターネットからダウンロードしてパソコンで使用するソフトウェアの一種です。例えば、Adobe Acrobat Readerは、PDFファイルを閲覧するためのダウンロードソフトの一種です。自分で開発したソフトウェアをダウンロード販売することで利益を出すことができます。
Saas(サス)
SaaS(Software as a Service)は、何年も前から人気のあるビジネスモデルです。
コンセプトは単純で、価値のあるサービスを提供し、その対価として人々がサブスクリプションを支払うというものです。
ほとんどのSaaSがWebベースのソフトウェアでインターネット上でアクセスし、使用することができるソフトウェアの一種です。例えば、Google ドキュメントは、Web ベースのソフトウェアです。
これを有料化したものがSaaSになります。
今、コンテンツ販売は、SaaSの足跡をたどり、オンラインでお金を稼ぐ人気の方法になっています。
アプリ
ダウンロード型のソフトウェアですが、主にスマートフォンやタブレットに追加するものをアプリと呼ぶ傾向があります。上のダウンロード型のソフトウェアと違い、電話で使う機能として開発されることが多くモバイル用途で作られ、インターネットからのデータ通信により機能するものがほとんどです。
代表的なアプリストアは、Apple App StoreとGoogle Playストアです。
オンラインコース
オンラインコースは、販売できるコンテンツの一種であり、特定の分野におけるあなたの専門知識を示すことができるため、最も価値のあるタイプの一つです。
コースは通常、Eメールリストまたは会員制サイトを通じて配信され、ビデオベース、オーディオベース、テキストベースがあります。コースは短いものから長い、長期間にわたるものまであなたのスキルと情報量に応じて色々なコースが展開できます。
コースを販売する場合、コースを受講することの利点を概説した販売ページを作成することが重要です。また、過去の受講者の声を掲載し、購入希望者が何を期待できるかを示すとよいでしょう。
購入型オンラインコース
一度お金を払うとずっとコースを観覧できるタイプのコース販売方法です。ミニコースやあまり情報が新しくならないものなどにおすすめです。
会員制型オンラインコース
このタイプのコース販売方法は、月または年会費を支払ってコースにアクセスできるようにするものです。定期的に更新されるコースや、講師からの継続的なサポートが必要なコースにおすすめです。
例:あなたがクリエイターの
このモデルのいいところはコミュニティーの参加者に必要なデジタルコンテンツを販売してさらにメンバーの満足度を高めると同時に利益を上げることが可能です。
販売方法:
ダウンロード商品を販売が簡単に可能なプラットフォームを利用し(Wordpressなど)
何から始めたらいいかわからない場合は、WordPresで始めるオンラインコースの始め方を参考してください。
ワードプレスは自由度の高いCMSでデジタルコンテンツ販売のためのプラットフォームとしては最適です。
画像 (ストックフォト、イラスト、NFT)
画像は、非常に多くの異なる方法で使用することができるため、販売するコンテンツとして人気のあるタイプです。ストックフォト、イラスト、そしてあなたのアートを唯一のデジタルコピーとして販売でするNFTアートの販売も可能です。
画像の販売を開始するには、ストックフォトやイラストのウェブサイトでアカウントを作成する必要があります。一度 アカウントをお持ちの方は、画像をアップロードして価格を設定することができます。
最も人気のあるストックフォトサイトには、Shutterstock、iStockPhoto、Depositphotosなどがあり、複数のサイトにサインアップして、それぞれのプラットフォームをうまく使ってあなたが撮った写真や作った画像をリストして販売しましょう。
現代では、ブログ、YouTube、ウェブサイト、SNSなど多くの場所で高画質でユニークな写真や画像が必要とされています。あなたの画像が必要とされる機会も多くなって行きます。
注意点:すでに他人がアップしている写真や画像と似たものをアップロードしてもあまり興味をひけないので、
売れているものを違うアングルやスタイルで作り販売することで利益を上げることも可能です。
アメリカではNFTギャラリーなどもスタートしており。新しいムーブメントが生まれています。
オンラインコミュティー(オンラインサロン)
あなた独自のオンラインコミュティーを始めよう。マニアックな趣味や特殊な技術、職業や特殊でなくても共通の話題がある人同士を対象にオンラインコミュティーを始めることができます。
今流行っているオンラインサロンがこのビジネスモデルに該当します。オンラインサロンの場合は特定のテーマというより、人を囲むコミュニティーなので、中心人物が特別な存在であることが多いです。
まとめ
デジタルコンテンツは現代のネットビジネスで最も成功しているビジネスモデルの一つだと言えます。
以前は技術的な障壁が高く難しかったこのビジネスも色々なツールが増えることで誰でも始められるビジネスになりました。
ここでご紹介したのはタイプの説明ですが、それぞれ作り方や運営方法が異なるので、それぞれのやり方はまた別のページをご覧ください。
